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​手周辺の症状

手はたくさんの骨、筋肉、靭帯、関節包、神経で構成されています。​手の痛みは骨、軟骨、筋肉、靭帯、関節包、神経の損傷や炎症で起こります。

症状の例

手・手首の痛み

しびれ

曲げ伸ばしで引っかかる感覚

ものを握れない

携帯電話を使うときや字を書くときに痛む・ひきつる

突き指してしまった

代表的な疾患

手根管症候群

腱鞘炎(ドケルバン病、ばね指)

関節リウマチ

母指CM関節症、剛直母指(握り母指)、強剛母指

へバーデン結節

マレット変形

指の屈筋腱損傷

爪周囲炎

神経麻痺

ガングリオン

​舟状骨骨折

《腱鞘炎(ドケルバン病/ばね指)》

 指を曲げる腱や、腱が通るトンネルである腱鞘が炎症を起こすことで、動かした際に痛みが生じます。引っかかるような動きにくさを感じる場合もあります。出産期や更年期の女性に多く見られます。

【症状】

 指を動かした際に、痛みや動きづらさを認めます。関節が腫れることもあります。物をつかんだり、握ったりすると痛みが強くなります。

 手首の親指側にある腱鞘が炎症を起こしたものを「ドケルバン病」と言い、手首が張れ、親指が伸ばしにくくなります。

 指が引っかかる・伸びにくいといった症状や曲がった指を伸ばした時にカクンと伸びる「ばね現象」を認めるものを、「ばね指」と言います。

【原因】

 腱と腱鞘がすれる事で腱鞘が分厚くなって、炎症を起こします。多くは、指の使いすぎで日常生活で指や手を多く使う活動(スマートフォンの操作など)やスポーツなどさまざまなことが原因と考えられます。

【治療法】

 保存療法と手術療法があります。保存療法では局所の安静、消炎鎮痛薬の服用、局所麻酔薬・ステロイドの注射、物理療法などを行います。それでも痛みが強く、再発を繰り返す場合には、手術療法が必要になる場合もあります。その際には、当院と連携のある手術が可能な病院への紹介状を作成することができます。

《関節リウマチ》

 自己免疫疾患の一つで、関節に慢性的な炎症が起こり、痛みや腫れを認めます。進行すると、関節が変形し、日常生活に支障をきたす可能性があります。30~50代の女性の発症が多いです。

【症状】

 指の関節の腫れや痛み、手のこわばりで気づかれることが多く、まず手の関節が変形し、全身の関節に広がっていく場合があります。貧血や倦怠感などの全身症状を併発することもあります。

【原因】

 はっきりとした原因は特定されていませんが、免疫異常や遺伝的要因、細菌・ウイルス感染等の関与が指摘されています。

【治療法】

 現在は様々な内服薬(抗リウマチ薬)や注射薬(生物学的製剤)を使用して、寛解を目指し、痛みや関節破壊の進行を止めます。寛解とは症状が落ち着いているということです。

《へバーデン結節》

 人差し指から小指の第一関節が曲がって変形したり、赤く腫れたりします。痛みが伴う場合もあります。40代以降の女性に発症しやすいです。

【症状】

 指が動かしにくくなり、細かな作業ができなくなる場合があります。痛みを伴う場合もあり、日常生活などにおける手作業を行うことに支障をきたします。

【原因】

 はっきりとした原因はまだわかっていませんが、遺伝、加齢、使いすぎ、女性ホルモンなどの関与が指摘されています。関節リウマチとは異なります。第一関節が変形して起こります。

【治療法】

 保存療法と手術療法があります。保存療法では、局所の安静、消炎鎮痛剤の服用、ステロイドの注射、物理療法などを行います。それでも痛みが強く、再発を繰り返す場合には、手術療法が必要になる場合もあります。その際には、当院と連携のある手術が可能な病院への紹介状を作成することができます。

《ガングリオン》

 手にできることが多い、ゼリー状の物質がたまった良性のこぶ(腫瘤)であり、若い女性に多く見られす。多くは無症状ですが、痛みやしびれを伴うことがあります。

【症状】

 無症状であることも多いですが、神経の近くにできると痛みやしびれ等を伴うことがあります。少しずつ大きくなることもあります。また、痛みがなくとも、外見上など気になる方もいらっしゃいます。

【原因】

 はっきりとした原因はまだわかっていません。関節を包む関節包や腱が通るトンネルである腱鞘の一部が袋状になり、そこにゼリー状の物質が溜まって腫瘤が作られます。

【治療法】

 無症状なら特別な処置は不要ですが、腫瘤ができたら病院を受診し診断を受けることが必要です。ガングリオンでない時は治療が必要となる場合があるからです。痛みが伴う場合や大きくなる場合には、注射針を刺して注射器で吸引し内容物を排出させます。繰り返し再発が起こる場合には、手術が適応になることもあります。